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高山俊吉

『裁判員いらなインコ』から手紙が届きました。 「インコは人語を喋りますが、巨大化した『裁判員いらなインコ』は人語を理解しても喋ることができませんので、文書による決意表明とします。」とあります。


鳥声人語

 昨年5月23日、インコのお山は大騒ぎとなった。

 稀代の悪法「裁判員法」のPRにインコが一役買うというニュースが入ってきたからだ。その直後、これは「鳩がインコに化けていた」ということが判明したものの、インコたちの怒りは収まらなかった。

 「今すぐ『裁判員制度はいらない!大運動』に参加しよう」という声がインコのお山に満ちあふれ、インコたちは直ちに「裁判員いらなインコ」の派遣を決定したが、派遣期間は本年5月21日、本日までであった。

 これは「国民の8割が反対している」「制度実施が近づくにつれ反対の声が高まっている」という状況の中で、本当に国民の声を反映するならば、制度は廃止するしかないと考えたからだった。

 しかし、「市民の声を反映する」が欺瞞であることを証明するように、裁判員制度はスタートした。

 これに対し、インコたちの間から「派遣期間の見直しなど鳩首協議するまでもない。最後まで闘うことを直ちに決しよう」という声があがった。当然のことである。

 「裁判員いらなインコ」は、インコの名誉をかけて「裁判員制度いらない!大運動」とともに制度廃止まで頑張ることをここに誓う。

2009年5月21日

 

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