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高山俊吉


「これはマンガだ!」
裁判員いらなインコ 裁判所に現る

 「裁判員いらない! 大運動」の呼びかけ人と事務局は、27日、制度反対国会前集会に引き続き、東京地・高裁内の記者クラブで、裁判員法の廃止を求める記者会見を行った。

 「裁判員いらなインコ」も会見に立ち会うと言い、呼びかけ人や事務局と一緒に入ろうとしたが、警備員と「応援」に詰めかけた裁判所職員がこれを阻止して騒ぎに。職員は、ゼッケンのほかにインコの頭を外せと言う。入ってはいけない理由がそれだけであることを確認して、ゼッケンと頭を外したため、裁判所内への立ち入りを禁止する理由がなくなったインコは水際作戦を突破(頭持ったインコを構内に入れた警備員や職員、後で叱られただろうなぁ)。

 庁内は、警備職員がいっせいに増え、記者クラブに向かう要所要所に職員が張り付き、記者クラブ前まで職員が立つという鳥肌の超緊張状態に。

 その間クラブに高裁から、〈裁判員制度はいらなインコは裁判所構内には絶対にいらない〉との連絡が入ったらしく、幹事社の記者は、クラブの中で再び頭をかぶろうとするインコに、「自分たちとしてはどうしようもない」と情けない言い方で、インコ然と振る舞わないでくれと懇請。インコその場に「インコ座り」して、「これじゃインコ禁止条例じゃん」と独り言。途中で裁判所職員がクラブの中を覗き、いつの間にかインコが誕生していないかとチェック。

 会見の席上、会見団は、「インコをめぐる裁判所の対応(笑い話にできない彼ら)こそ制度推進派の危機意識と敗北感を反映している、裁判所に首根っこを押さえられている記者諸君たちはこれでいいのか」と厳しく指摘。インコの眼も鋭い怒りに。

 会見が終わり、クラブを出るインコに、待ちかまえていた職員は「これで退庁されますか」と質問。そうか、インコも帰るのを退庁って言うんだ。(インコ担当事務局記録)

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