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高山俊吉


「裁判員いらなインコ」から報告が届きました。大阪地裁前の抗議行動に参加した報告らしいのですが、「インコ ついに城内本丸に!」と題されており、インコは大坂城に攻め入ったと思っているようです。あしからず。


 長月8日卯の刻,インコは大坂城攻め総大将M弁護士之介のM城(M法律事務所とも言われる)をおとない,江戸からの応援大将K弁護士之介とともに軍議を開く。
 「M総大将殿,K応援大将殿,本日の闘いの手順はいかに」
 「辰の刻から巳の刻が初戦,午の刻からが第2戦なるぞ」 Σ( ̄◇ ̄;)エエッ!  このくそ暑い日に2度も出陣か…インコの胸に高鳴る警報音ファン,ファン,不安。

 だが,大坂城に駆けつけたわれらが目の当たりにしたは,大手門(南正門)にはためく「裁判員制度はいらない」の幟・幟・幟,そして横断幕。城には東西南北に門あり,残り3門にも幟と軍。なんと力強き布陣よ。「暑さがなんだ!」インコ一気に警報音が吹き飛ぶ。

 大手門は道路を挟んで川。報道陣は南西角に布陣を構え,西と南の双方を押さえる戦法。インコの前を3人一組の検事2部隊が通り過ぎる。やはり,敵大将は正門から入るんだ。われら全員で大坂城に向かい鬨の声。「大阪地裁は裁判員裁判を実施するなー!」「最高裁は違憲の裁判員制度を廃止しろー!」「日弁連は権力と手をつなぐなー!」「!」「!」「!」。ここで緒戦を終え、われらは北門近くの出城(F法律事務所)でしばし休息。

 第2戦。北門展開の予定から急遽伝令が入り、またまた南正門に進むことに。と、ここで両大将殿の決断で堂々たる行動展開に! 「われら北門から入り本丸の中を抜けて南正門に向かわんぞ!」「江戸城の仇を大坂で討つんや!」。 M総大将殿を先頭にK応援大将殿とインコの隊列が粛々と進む。徒士は車に気を取られてわれらに気がつかないふりをしている。一気に本丸裏口に突進。インコ,気分はサインコーッ!
 手を振り歩くインコに,城内のお侍たちが笑顔,笑顔。手を振り返す楽しいお女中も!なので,インコも思いっきり愛想を振りまく 0(^◇^0)(0^◇^)0

 もう少しで正面玄関。つつっと近づく怪しの人影。左胸に「裁」のバッチ…。
 インコ思わず「曲者じゃ! 皆の者出会えっ!」 あっ違った,「出会うなっ!」。
裁「こりゃ怪しの者。けったいな格好で神聖なる殿中を徘徊するとは何事じゃ。ここに入ってはいかん」
K「いや,通り抜けるだけじゃ」
裁「通り抜けもいかん」
 だって「裁」さん、もう入っちゃってるんよ。いかん、いかんてどうすりゃいいのさ。
M「われらはそこ(正面玄関)から出て行くぞ」
 悔しげに指をくわえて見送るだけの「裁」さん。(*≧◇≦*)
 かくして両大将殿とインコは大坂城本丸の殿中を悠々歩ききったのだった。

 東門出口で傍聴券希望者へ制度反対の呼びかけ。みるみるはけていくビラ。マイクを握ったK応援大将殿、「裁判員制度を成立させたのは中坊公平。中坊は詐欺で逮捕され,弁護士バッチを外し検察に土下座して起訴を免れた男だ。裁判員制度は言ってみれば詐欺師が作った制度なのだっ」。

 うーむ、そうだったのか! 裁判員制度は詐欺師が作ったから,詐欺みたいな内容で詐欺みたいな言葉が踊るんだ。「恥を知れ」と、これはインコの心の声。約3時間,大坂城4門には2千枚の紙爆弾が落とされた。中には自ら被弾…じゃなかった,わざわざ受け取りに来てくれたお方もいた。感謝! 大成功!

 大坂城の陣笠連はみんな,シャツの左胸に大きく「裁」の字を付けている。ぶっさいくやなぁ〜、どうせなら,「サイバンインコ」のバッチでもつけたらどうやねん。「サイバンインコ」のバッチよう作らんのやったら,「裁判員いらなインコ」の缶バッチ,売ったってもええで! 安うしといたるわ(^◇^)/♪

 闘い終わっての祝杯は美味であった。乾杯の図→(*^◇^)/□☆□\(^_^*)

 

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