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交通違反の行政処分に有効な主張を


目 次

点数制度の問題点をつかむ

 点数制度は、多種・大量の違反行為をすべて点数に還元し、その合計数字を見てドライバーの危険度を判断し、処分を前歴化して、違反や処分の多少(多いか少ないか)・繁閑(連続しているか間をおいているか)により、いわば飴とムチの使い分けをしながら、危険性が高いと判定したドライバーを排除したり善導したりする仕組みです。計算処理ははなはだ技巧的で、ここまで読んだだけでいささかうんざりされたのではないかと拝察します。私もだんだんあやしくなってきます。

 意地悪く言えば、行政処分というのは、普通のドライバーには、「免許が半年停止されるらしい」という程度しかわからないように作られている制度です。しかし、賢いドライバーとしてはここで引き下がる訳にはいきません。処分のしくみを正しく理解し、制度の問題点を的確につかんでおく必要があります。
 以下に、点数制度の問題点を私なりに整理してみます。

【決められた基準を当てはめただけの処分が多い】
 行政処分の目的が「危険な運転行動をするドライバーをその危険度に対応させて車社会から排除したり善導したりする」ことにある以上、そのドライバーが確かに違反したのかとか本当に危険だったのかなどについて、公安委員会は子細に調べる必要があるはずなのに、個別の状況を見ないで「違反成立」と即断する危険をはらんでいます。

【当てはめの仕組みが原因で不公平になる場合がある】
 累積点数と前歴回数の評価の組み合わせが不合理な結論を導くことがあります。処分の開始時期のズレで結論が不当に重くなっているとか、評価区分上の限界事例なのにそのことが軽視されているとか、公正・公平を期しているはずなのに不公正・不公平な結論になっている場合などです。

【職業ドライバーに苛酷な処分になる場合が多い】
 運転距離と運転時間が長い職業ドライバーにこの基準を機械的に当てはめると、不都合な結論になる場合があります。プロだから一般のドライバー以上に注意すべきなのだとも言われますが、運転免許で生活を支えている事情を無視して一律の処分を断行するのはやはり不合理です。警察庁の高官も、職業ドライバーはその事情を意見聴取(聴聞)の機会に積極的に申し出てほしいと言っています。

【背景事情を無視した理不尽な処分になる場合がある】
 職業ドライバーに限らず、理不尽な結果になる場合があります。停止期間中は電車やバスでしのげる人もいるでしょうが、文字どおり死活問題になってしまう人もいます。警察も公安委員会も処分の妥当性を自分から進んで検証したりしません。ドライバーの方から積極的に言わないと検討されないのです(言えば十分に検討してくれるとも言えないが)。

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