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8.弁護士とよい関係を作る

 

 弁護士の仕事ぶりも案外わかりにくいものです。よくやってくれているのか、そうではないのか。他の弁護士と比較のしようもありません。弁護士に仕事を頼んだ経験がなければ、なおそう言えるでしょう。私の経験で言えば、ご依頼者であるあなたと弁護士の関係が実にスムーズなケースと、どことなくぎこちないというか、ぎくしゃくしたケースがあるように思います。

 お医者さんは、あなたの病気を治そうと闘います。しかし、皆さんはそのお医者さんにすべてを任せて、自分はぼんやりしているのかと言えば、決してそうではないでしょう。あなたなりにご自身の身体の状態を訴え、精一杯病気と闘われるのではないでしょうか。お医者さんとあなたが共同して闘っていると実感できれば、医師と患者さんの間に「よい関係」が築けているということです。

 弁護士と皆さんの関係もこれに似ています。あなたと弁護士がお互いに意思疎通を密にし、今課題になっていることや当面の獲得目標がいつも理解し合えていれば、それは「よい関係」が築けているということです。

 これまでいろいろご紹介してきたことは、その意思疎通と理解をより確かなものにするために、基礎的な知識を提供し、あなたにできる対策を助言することでした。これらを正しく実践すれば、あなたと弁護士の関係は「よい」ものになると確信します。

 現在のあなたは刑事責任を追及される可能性のある不安定な境遇です。ときに心も乱れるでしょう。情報過多になる必要は少しもありませんが、事故に関する情報を丁寧に集め、ご自身が持つ情報を弁護士に伝え、被害者の方には心を尽くして、日々お気持ちをととのえて、不幸な体験を適切な結論に導かれるよう心から期待します。

 

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